【作家になりたい!】小説を書きたい人は小説投稿サイト「カクヨム」か「小説家になろう」に登録するのがおすすめです

2019年5月26日

こんにちわ。

長いことネット小説を書いたり、最近では小説の書き方をコーチングさせてもらう仕事をしたりしてまして、

  • 「小説の書き方がわからない」
  • 「書き始めてはみたけど続かない」

という人がけっこういるなと感じます。

そこで今日は、まったく売れないながらもコツコツ小説を書き続けてる元小説編集者として、小説を書きたいという人に向けてポイントをご紹介します。

これであなたも、今日からネット小説家!

まず……小説を書きたい人が増えてる?

私ごとですが、5年くらいネット小説を書いています。

紙に書いてた時期も含めると10年くらいは続けてるんですが、とにかくお金になりません

先月からストアカで始めた「小説コーチング」のほうが引き合いがあって、マネタイズという観点だけで言えばこっちのほうが可能性があるかも。

かたや10年で0円、かたや1ヶ月で数千円……でも、小説ってお金じゃないんですよね。いやお金は大事ですけど。

小説って、ロマンなんですよね。自分の生き方すべてが小説に反映するというか。

「小説なんて斜陽だ」と言われるし、実際ぼくが小説編集者やってた数年前も小説ってライトノベル以外ほとんど売れなかったんですが、それでも「小説を書きたい」っていう人はけっこういて。

ここの需給バランスがわりとおかしい気がします。みんな読まないけど、書きたいという。

だから小説コーチングにも引き合いが来るのだと思います。書きたいっていう皆の表現欲求はすごく高まってきてる感じがします。

書きたい人は、とりあえず読んでみよう

小説を書きたいという人は、まず「読むこと」から始めるのがいいです。

これはライティングとかでもよく言われます。文章がうまくなりたいなら、まずはたくさんの文章に触れる。その上で書きまくるといいよ、という。

さっきも書きましたが「書きたいけど、読まない」という人が多い気がします。

それってチャンスとも言えて。

つまり「まず読む」ことに集中すれば、それだけで頭ひとつ抜けられるのでは、と思うんです。

いきなりプロの真似はしないほうがいい

ただ、このときにやりがちなのが、

「俺は村上春樹が好きだから、村上春樹を読もう!」という感じの行動です。

ぜんぜん間違いとかじゃないです。好きな作家の作品を読んで参考にする、それはすばらしい心意気。

でもいきなり超一級のプロを真似ようとすると、けっこう難しい。ギター買ったばかりの人が、いきなりイングウェイ・マルムスティーンとか演ろうとするのと同じです。1節目で挫折する……

はじめから真似れるのは彼の表情くらいです。

何が言いたいかというと、はじめは、自分と同じくらいか、ちょっと上レベルの人を真似るのが有効だということです。

アマチュア作家の作品が読み放題!小説投稿サイト

じゃあそういう人たちの作品をどこで読むかというと、「小説投稿サイト」がいいと思います。

ユーザが無料で小説を投稿し、読者ユーザも無料でそれを閲覧したりコメントしたりできるというサイトのことです。

大手だとこんな感じ☟☟

他にもエブリスタとかマグネットとか、色々あります。これから書き始めるという方は、やっぱり「読まれる」ことがモチベーションになると思います。

なので、すでに一定の読者ユーザが集まっている上記サイトから1つ選ぶのが間違いないです。

ぼくはカクヨムから始めて、今は小説家になろうにも載せています。同じ作品をそれぞれに乗せることもOKなので、サイトごとの反応を試したりしています。

おすすめ小説投稿サイト それぞれの特徴をご紹介

大手3つの特徴と始め方を、それぞれ解説していきます。

始めるならとりあえずコレ!「小説家になろう」

日本最大の小説投稿サイト。登録会員数はなんと約140万人。

ネットを小説やってる人で、知らない人はいないんじゃないかと思います。

「小説家になろう」の特徴としては、

  1. 「異世界転生」ジャンルが圧倒的に強い
  2. 恋愛やホラーなどもそれなりに読まれる
  3. メインユーザ層は10-20代?
  4. 複数出版社からスカウトのチャンスある

詳しく見ていきましょう☟☟

「異世界転生」が圧倒的に強い

いわゆる「テンプレ」ものですね。テンプレート。

オタクの高校生主人公が事故で他界→神様の力で異世界に転生→特殊能力(チート)を授かる→努力より才能で勇者になっちゃう。

みたいなパターンです。ぼくが3年くらい前に編集者やってたのもこのジャンルです。

「異世界転生系はワンパターンだ!!」と批判もありますが、テンプレに沿って書かれているのでワンパターンなのは当たり前と言えば当たり前です。

その中でも、書き手が工夫しながら個性を出そうとしているのが、個人的にはすごく好きだし面白いです。

逆に言えばワンパターンが許容されるジャンルなので、まずはこのジャンルで書き始めてみるのもアリではないでしょうか。

恋愛やホラーも、それなりに読まれる

ひところはホント異世界一色な印象でしたが、最近は恋愛や歴史、SFやホラーの作品も増えている印象です。

超余談ですが、ぼくは「パニック」というジャンルで一作投稿しました。

小説家になろうはユーザ母数がブッチぎりなので、こんなマイナーな作品でもけっこう読んでもらえてます。

カクヨムで完結したあとに一気にアップしたのですが、2週間くらいで10,000PVを超えました。カクヨムでは2年連載してようやく35,000PVというところなので、小説家になろうの規模のすごさがわかります。

メインユーザは10〜20代?

あくまで推測ではありますが、小説のコメントや著者の近況報告などを見るに、それくらいの年齢層が多い印象です。

また、かつてライトノベル編集者をやってた頃に小説家になろうご出身の作家さんとも何度かお仕事させてもらいましたが、総じて10代・20代が多かったですね。

ただ書くだけならユーザ層を意識する必要はないです。

でも「読んでもらう」ことを考えると、メイン層のユーザ属性を頭の片隅に置いておくことは大切です。

その層にウケるのはどんな作品か? という問いは常に持っておきたいものです。

トップYoutuberのHIKAKINさんも言っています。

――ユーチューバーってたくさんいますが、人気が出てから長く残っていく人と、すぐ消えちゃう人の違いってなんでしょう。

残るのは、研究熱心な人ですね。いまはどういう時代で何が流行っているか、ファンが見たいのは何か。そういうことを常に研究して、視聴者のニーズと動画が、ちゃんと噛み合っている人。

「FROGGY」インタビューより

複数の出版社からスカウトの可能性が!?

これは「小説家になろう」ならではだと思います。

カクヨムやアルファポリスは、出版社が運営しています。カクヨムはKADOKAWA、アルファポリスは同名のアルファポリス社です。

要は、自社で書いてもらう作家さんを探すためのプラットフォームとしてサイト運営しているわけです。

一方で小説家になろうは、ヒナプロジェクトという京都の会社さんが運営。ヒナプロは出版社ではなく中立のサイトです。

なので、小説家になろうには、あらゆる出版社が次のヒット作を探しにやってきます。異世界転生のランキング上位作などは、すでにどれも書籍化が決定しているんじゃないかと思います。

それだけたくさんの出版社・編集者が注目しているサイトというわけです。

競争も激しいですが、チャンスも相応にあると見ていいのではないでしょうか。

質の高い作品が多い!「カクヨム」

カクヨムは、KADOKAWAとはてなが共同で運営するサイトです。

わりと後発で、サービスリリースは確か2015年12月とか。それから3年弱ですが、いまや押しも押されぬ小説投稿サイトになった感があります。

カクヨムはデザインがシンプルで見やすい。すごく洗練された印象で、独特の快適さがあります。はてなさんの手腕でしょうか。

カクヨムの特徴はこんな感じです↓↓

  • とにかく使いやすい
  • ジャンルが多岐にわたる
  • 質の高い作品が多い
  • ユーザ層は年齢高め?
  • 小説イベントが多い

とにかく使いやすい

文字どおりです。使いやすい。使い勝手については個人的にはいちばん好きです。フォントとか背景とか、コメント機能やデザインふくめて大好きです。

これはかなり個人の嗜好に左右されるので……ぜひ一度覗いてみてください。

ジャンルも豊富

カクヨムでもやっぱり強いのは「異世界転生」です。サービス開始当初はほとんどなかったんですが、いつの間にか異世界転生モノが増えてきて、いまではすっかり中心になっています。

ですが、異世界以外のジャンルも多彩なのがカクヨム。

☝︎のように、「エッセイ」「創作論」「詩」まであります。

創作論とか、個性的で尖った意見がかなり書かれていて面白いですよ。同じ立場のアマチュアクリエーターの思考や葛藤が垣間見えて、すごく共感できたりします。

こういうジャンルが活気よく動いているのは素晴らしいことだと思います。

質の高い作品が多い

何をもって「質が高い」と言うのか、という議論はあるものの、ここでは、

  • 文章力がある
  • きちんと構成が練られている
  • 作品への愛が伝わってくる

といった観点から書いています。

基本的に「小説家になろう」の主要な作風や文章レベルに不満をもった人たちを集めようとしたサイトがカクヨム……だと勝手に解釈してるんですが、あながち間違ってないようです。

小説家になろうのマジョリティとは明らかに違う文章レベルだったり、テーマだったり、プロットで勝負している作品が多いと感じます。

その証拠に、作品プロフィールに「◯◯小説大賞 最終選考作品!」みたいな作品がけっこうゴロゴロあったりします。

たとえば下記の黒澤伊織さんの作品とか。

こういう作品はやっぱりレベルが高くて、「無料でいいのかなぁ」と思いつつ読ませてもらったりしています。

もちろん小説家になろうにも高いレベルの作品は存在しますが、そういう書き手はカクヨムを好むイメージがあります。あくまで主観的な印象ではありますが。

また、これも身もふたもないですけど、カクヨムに投稿されている作品には「作者の愛」を感じます。

小説家になろうだと感じない、というわけではないんですけど、なんだろう、言語化しにくいんですが、じっくり愛を込めて書かれたものが多い感じがします。

ユーザ層は年齢高め?

これも3年弱つかい続けてみての、主観です。

作品コメント欄や著者近況ノートの「荒れなさっぷり」や、文章レベル、作風などを見るに、総じて落ちついた印象を受けます。

ワクワクするイベントが多い

いわゆる「◯◯小説大賞!」というやつです。イベントが多いと、書き手としてはテンションが上がります。それに向けて新作を書き上げようという目標が持てるので。

こういうイベントは長編が多いんですが、カクヨムでは一万字とかそれ以下の短編大賞もけっこうやっているのが嬉しいです。

十万字超えの長編とか、書き上げるのに本当に苦労するので、短期間でトライしやすい短編の大賞があるのはユーザ目線ですごく優しいと思います。

最短でマネタイズするなら「アルファポリス」

のっけからお金アピールですみません。でもこの点は、アルファポリスの大きな特徴だと思います。

アルファポリスは、同名のアルファポリス社が運営するサイトです。2000年くらいからネット出版に取り組んでいる、この分野では老舗と言える出版社です。

自社でライトノベルレーベルを抱えていて、ものすごいスピードで出版化します。毎月、男性向けライトノベルだけで10-15作品くらい出してるんじゃないでしょうか。

☝︎のトップページを見るとわかるように、小説以外もいろいろやってます。

小説をコミカライズした漫画や、それらを電子で見られる「レンタル」、東洋経済オンラインのような「ビジネス」、さらに自社ライトノベルをもとにした「ゲーム」など、多岐にわたる展開をしてます。

アルファポリスの特徴としては、

  • 作品の評価がお金にかわる「投稿インセンティブ」
  • 編集部に書籍化を申請できる
  • 毎月小説イベントがある

といったところでしょうか。

作品の人気がお金にかわる「投稿インセンティブ」

アルファポリスでは、作品の評価が一定量たまると換金できるというシステムになっています。厳密には現金ではなく、Amazonギフトカードなどに替えることができます。

レートなどが非公開なのでここでも詳しくは書けませんが、それなりの人気を博した作品だと、月間で10万円以上に相当するインセンティブを得られたりします。

小説のマネタイズ、という点で書籍化以外の可能性をもっともユーザに提供しているのはこのアルファポリスだと思います

編集部に書籍化を申請できる

これも夢があります。24時間ポイント、というのがありまして、読み手が作品を評価したり、最新話を公開したりするとポイントが加算されていきます。

そのポイントが1500ptを超えると、著者自身がアルファポリス編集部に「書籍化を検討して」と申請ができるんです。

※条件ポイントは変わる可能性あるので、つどご自身でサイトでご確認ください

ただスカウトを待つばかりではなく、自分から申請できるのはとてもユニークだと思います。第一話を公開した時点で申請するのも、一定量書いた段階で申請するのも自由です。

編集部まちではなくこちらからアクションする手段があるというだけで、クリエーターとしては自由度が高くて嬉しいですよね。実際、この書籍申請を介して書籍化した作家さんも大勢います。

毎月、小説イベントがある

これも厳密には小説だけじゃなく、絵本とか、エッセイなどの月もあります。それでもほぼ毎月、なんらかの小説イベントがあるのは励みになります。

詳細はサイトの「Webコンテンツ大賞」で確認できます。現在はエッセイ・ブログ大賞を開催中。

ページ左下の「開催スケジュール」で、未来の開催予定ジャンルを確認できるのも嬉しいところです。

目標を決めて、その大賞に向けて長編を書いていくのもいいと思います。

まとめ:何でもいいので、まずは書き始めてみましょう

今回の記事のテーマは、小説を書いてみたい人がまずやるべきこと。

  • 書き方がわからない → 「レベルの近い人の真似をする」
  • モチベーションが上がらず続かない →「小説投稿サイトで公開してみる」

というのがそれぞれ効果的です。

創作は本質的にスポーツとかギターとかと同じで、「やり方は習えても結局じぶんで場数こなすしか道はない」です。

近道がないので一見しんどいように見えますが、裏を返せば、数をこなせば必ず上達するとも言えます。ぜひ、書き始めて、そして書き続けてみてください。

そんなこと言われても書けないよ……という人は

「なんでもいいから書いてみろ」って言われても、やっぱりどう書いていいかわからない。

そんな方もいるはずです。構成、キャラ設定など、小説を書くにあたって念頭に置くべきことはたくさんあるので。

そういう小説のあれこれ、いわゆるお作法について学びたいという方は、「小説の書き方」といった本を読んでみるといいかもしれません。

ぼくが実際に読んだものをご紹介しますので、よければ見てみてください。